豊見城中学校野球部　（沖縄）　

８月後半ころ・・・

　沖縄の中学野球の礎を創ってきた大先輩である
T先生が学校の事務室にフラッと現れ、事務の方の
誕生日のプレゼントということで可愛い手作りの栞を
持ってきてくれました。

先生はこの豊見城中学校で定年を迎えられた先生で、
そのとき、野球部顧問の僕と副顧問のS先生へも
メッセージが書かれた栞を預けてくださいました。

これがその栞（しおり）です。

『頂点を』と書かれています。

「頂点へ」
ではなく、
「頂点を」
です。

どの学校も同じと思いますが野球部には元気者の
集まりなので顧問の先生、保護者会が一体となり、
ひとつになろうとしないととても苦労します。

もともと、優勝というものに拘りがなく、
「良い試合ができればいいな」
「強いチームを倒したい」
という気持ちでいつも試合、大会に臨んでいました。

８月、９月頃は気疲れもあり心も落ち気味だったので
この大先輩からの
『頂点を』
というメッセージを戴き、もう一度頑張ろうと思わせてくれたメッセージでした。

たった３文字
『頂点を』
すごい言葉です。

『頂点へ』
『頂点を獲れ』
『優勝目指せ』
『県制覇を』
など同じような言葉はいろいろ考えられますが・・・・
おそらく、『頂点を』という言葉以外であったなら
「あっ　T先生からだ。お礼の電話しなきゃ」
というぐらいで嬉しいプレゼントくらいにしか感じず、
今回のように苦しい時の心は動いていなかった気が
します。

T先生・・。
見た目はめっちゃ怖いです（笑）

そして、多くの伝説＆逸話があります。

おそらくT先生の話だけで面白い本が書けます。

みんなの誕生日にプレゼントを作ってくれたり、
後輩もしっかり守ってくれます。

先輩って凄いです。
ありがたいです。

今回の県大会優勝は生徒の頑張りはもちろん、
大先輩T先生のあの３文字
『頂点を』
というメッセージに背中を押され、５年間お世話に
なった地域へ恩返しをという気持ちで大会に臨め
ました。





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