豊見城中学校野球部　（沖縄）　

「ある程度の力さえ身につければ、どこにでもチャンスはある」

今回の豊見城中学校の県大会優勝でそう感じた学校も多いと思います。

同じ島尻地区の中でさえ豊見城中より力が同じ、または上のチームなんてゴロゴロしています。

実際、１０月の県大会優勝チームが地区で初戦敗退・・・。

島尻地区の代表になるのが至難の業なのです。
逆に島尻さえ突破すれば県でも十分に戦えるということ。

さらに沖縄県で戦えるということは全国でも戦えるということ。

大会前、
「県大会で上位に行くためには、運も味方にしないとなかなか難しい。だから自分達でできる準備は最大限にやって備えよう」
と話をし、マネージャーも協力していろいろ準備をしました。


天気予報は雨、冷え込む・・・。
そこで・・・
①ソックスは４足、濡れたまま試合を何時間も待たされてもいいようにカバンには着替えのアンダーシャツを４枚、ユニフォームのズボンをもう１枚入れる。

②マネージャーは各自使い古しのタオル、または雑巾を２枚提出させ,雨に備える。

③冷えた時のためにパッチを購入しておく。
※パッチ：沖縄は暖かいので誰も持っていないのです。

④ロジン３０個用意。

⑤宿舎での朝飯は第１試合の２時間前なのでおかわりはしない。

⑥朝、雨だったため、大浴場で熱めのお湯身体を温め、シャワーの温水と水圧でマッサージを行う。（５分ほどシャワーにあたりながら「ボォ～っ」としてくる）

また、事前に
⑦勝った時のために宿泊を手配してもらう。
⑧選手が最大限力を発揮できるような環境をつくるために吹奏楽部さんのお力を借りる。

などなどいろいろしました。

そう、宿泊することによって・・・
他のチームが朝の４時頃起き、５時頃出発。バスの中で寝ている頃、豊見城中は・・・

★顧問★
　朝　４：１０起床。窓を開け、天気のチェック。
もともと雨の予報だったので、日程を確認しつつ、選手の起床の５時まで朝風呂、歯磨き、朝コーラ。

◆選手◆
・５：００　起床、歯磨き、着替えの準備
・５：２０　宿舎前集合。小雨になっていたので、各自マイペースジョグ１５分、素ぶり１５分、ストレッチで身体をほぐす。
・６：００　部屋へ戻り、朝風呂で身体のマッサージリラックスを兼る。朝食に備え、歯磨き、着替えも
・６：４０～７：１０　朝食
・７：３０　５０m先の球場へ
・７：３５　ベンチ入り

試合開始は９：００。
まだ９０分近くありました。

ゆったりと球場の中で雰囲気を味わいながら再びランニング。
球場内に『栄光の架橋』がBGMで流れる中いい感じ・・・。


いろいろな条件が整って初めて今回優勝できたと思います。
豊見城中は決して相手から
「強い」
とは思われないと思います。
※弱くもありませんよ（＾皿＾；　

いろいろな準備の末、決勝は１－０。

ここまでやって初めて３大会連続で県決勝まで進出中の強豪美東中学と互角に戦えたと思います。

島尻地区だけでなく、練習試合で豊見城中学と対戦したチームは特に思ったはずです。
『俺達にもできるかも・・・』

豊見城中学も初心に戻って夏に勝ち残れるように準備を４日からスタートです。

「豊見城中学が県で優勝！ならば僕らもできるかも・・・・」
と勇気を与えたなら・・・

豊見城中学も、
「自分達でも勝ち抜けた。頑張れば・・・もう一度できるかも」
　　

「どの学校こもチャンスはあり。」

「たまたま今大会は豊見城が負けなかっただけ・・・」
とも言えます。

自信になりました、でも過信はしません。

みんなで守って、攻めた結果です。

カバーリングで救われたスーパープレーが今大会３つありました。
ほんと紙一重・・・。

『向上無限』です。

ただ・・・。
そのチャンスが目の前に来たとき、
それをモノにする用意をしてきたかどうか・・・。これって意外と大きな差だと思います。

また、コツコツ頑張ってくれることを願うばかりです。

閉会式の行進です。なかなかカッコよかった（＾◇＾



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