豊見城中学校野球部　（沖縄）　

写真は以前つとめていた玉城中学校の選手達です。

最近、その九州大会３位になったときの教え子Mくんと連絡を取ってみました。
このときの玉城中は本当に身体の小さいチームで
三塁手１４７センチ、遊撃手１５７センチ、セカンド１５２センチなど
ただ驚くほどご飯を食べました（『食べさせた』と言った方が適切？）。


さて、話をＭくんに戻すと
Mくんは沖縄尚学で春の甲子園優勝の捕手。
高校卒業後、亜細亜大学に進み、１年生ながら捕手、４番打者として活躍をし出しました。
しかし、最近名前が新聞に載らない
『どうしたんだろう？』

連絡を取ってみると
『右手をけがして手術したので今年はおとなしくしています』と

彼は優しく、誰にでも笑顔で接することのできる思いやりが全面に出るタイプのキャプテンでした。
何より・・・。　チームが少しだれ気味なとき、監督として
『そろそろビシッと締める時期かな・・・』
と感じたときに
『先生、少しみんなでミーティングしていいですか』
と自分達で
『これでは全国で通用しない！日本一を目指さないと沖縄さえ勝てない』
と・・・。あえて嫌われ役に徹することができる主将でした。

そして、九州大会（沖縄大会）では大雨の中、相手にみんなで対策として宿舎に大量に持ち込んでいたタオルをドロドロの相手に「使ってください」とわたす心使い。
学習の面でも、
「野球で場面場面で最前の選択を素早くするために頭を使う練習、詰まり学習もしっかりやろう」
ということを主将自ら率先して示し、成績もトップクラスまで上り詰め、生徒会長もこなしました。



さて話は現３年生、昨年の１０月の沖縄県大会で準優勝したあと
「もう一度、優勝を目指すには勉強もしっかりやろう」
とみんなで話し合いました。
結果、２５８人中２１０番だった子が次のテストで１１０番、そして次は８０番、４０番と飛躍的に成績を伸ばしていきました。その他にも成績が伸びた子は野球の技術も顕著に伸びる子が見られました。

そして１１月の地区予選で、１０月の大会で県大会決勝で対戦した知念中学校を敗り優勝。
そして、１２月の県大会・・・。　何と２大会連続で同じ地区代表同士の　知念　対　豊見城　の対戦となりました。
２大会連続準優勝、そして、九州大会出場決定！　→　３月に九州大会優勝

現３年生は決して強いチームではありませんでした。
ただ
「自分達はそんなに強くない。だから、相手の足にしがみついてでも接戦に持ち込む。それしかない」
というような自覚がありました。それが勝ちに繋がったのでしょう。

ここで、成績が伸びなかった生徒はどうなったのか・・・・。
野球の技術も伸びないか、期待していたほど伸びなかった子ばかりでした。
『自分に甘いからでしょうか？』

何にせよ今までの学校でも共通することは学習とスポーツの伸びは関係してくると思います。
さて今年の生徒達はどうでしょうか・・・・。　　結果が楽しみです。

恐ろしいのは　
「学習と野球のプレーの成長とは関係ない」
と平気で思っている子がいることです。野球ばかりで部活を引退した後、
または大人になった後、何が残るんだろう・・・。
想い出だけ？
頑張れ！　野球を頑張っている生徒達。

毎年のように生徒に話しているのが
「野球の練習はどの学校も似ている。どのレベルの意識でやっているか？」
「経験上、生活態度が良好なチームはピンチにも強い」
「成績が伸びる生徒が多いチーム、コツコツできる子が多いチームは強い」
と思います。練習内容に大差はない気がします・・・。たぶん

みんなどんな練習しているんでしょうか（笑）
実は１０月に東京に行く機会があり、そのときこっそり野球で有名な中学校の練習を見学しました。
やはり、やっていることは自分達と変わりませんでした。
どのレベルの意識でやるかですね！

簡単なプレーほど確実に！です。

でもおもしろい練習方あれば教えてくださいね



玉城中学校のときの教え子Ｍくんの回復と活躍を楽しみにしてます。

豊見城中野球部のホームページ（主に成績などが載ってます）
http://www.ikz.jp/hp/tomigusuku/



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