2013年01月10日
バットを効率よく振り抜きたい。
1月9日の練習はお休み。
ストレッチしてミーティングして
『たまには早く帰って、昼寝でもゆっくりしましょう』
ということで帰宅。
そして、10日はアップで2、4kmのあと大会に向けて
投手陣はキャッチボール。その他はティー打撃など各自の課題練習。
僕は話し合いで最後のミーティングだけしか参加できませんでしたが。
今日の野球のお勉強。
『慣性モーメントについて』
家でネットがつながっている生徒は調べてごらんと・・・。
たまには野球を科学するのもいいものです。
①傘を開いた状態で柄の方を持ち、くるくると回転させるとき
②傘を閉じた状態で①と同じようにくるくると回転させたとき
もちろん同じ傘でやっているので、傘の重さは変わっていません。
さてどちらが回す時に力が小さくてすむでしょうか?
やってみましょう。
②のほうが力簡単に回せるはずです。同じ重さの傘なのに・・・。
慣性モーメント ・・・ 物の回転するのに必要な力(エネルギー)の大きさのこと
つまり『どのようにすればバットを効率よく振る(回転)運動に変えていくか』
です。ここで、理科(物理)の考え方が重要。
フィギアスケートのスピンを思い出してみましょう。
手を広げた状態から手を身体に密着させると氷を蹴ってもいないのに
スピン(回転)が早くなります。
またトリプルアクセルを跳ぶときも手は身体に密着させて回転を速めようとしています。
そして、トリプルアクセルを跳んで、着氷したあと手、足を広げ、
慣性モーメントを大きくして(つまり回転しにくくして)ゆったりとした回転にしています。
バットのスイング(回転運動)と基本的な考えは同じ。
慣性モーメントが大きい(バットが遠回りする)と
回転しにくく、回転しだすと止まりにくい。 → バットを振り出したら止まりにいので振ってしまう。
良い打者は軽く振るように「スッ」バットが出ていきます。
軽く振っているようにみえてボールはめちゃくちゃ飛びます。
「バットを最短距離で出す。」のではなく身体に密着させ、
スイングの最初の動きの場面で慣性モーメントを小さくすれば、スイングの最初にかかる力を少なくてすむようにする。
そこにパワーが加われば軽く振っているように見えてもスイングはあっという間に
「スパッ」
と振り終わっているように見えるのです。
力いっぱい振っても意外と詰まってしまうことがあります。
パワーはあるのにスイングの最初でほんのわずかに遅れているのです。
力のロスで・・・
つまり慣性モーメントをスイングの最初のところで大きくしてしまい
パワーをスイングの速さに生かせていない。
野球も科学ですね。
たまには、野球の動きを科学的に考えるのもいいかもです。
全国、みんないろいろ工夫して頑張っています。
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Posted by niku at 23:14│Comments(0)
│中学野球